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予防接種 VACCINATION

予防接種とは

予防接種

予防接種は、ある特定の病気に対して免疫をつける、または免疫を強くすることを目的として行われます。使用するワクチンは、細菌やウイルスなどの病原性を弱めたり、無毒化したりして生成されます。

これを事前に接種することにより、ある特定の感染症に罹患しなくても免疫がつけられるようになります。さらに、ワクチン接種を行う方が増えていけば、集団免疫を獲得し、それに伴って予防接種を受けられない方々への感染リスクも低減するようになります。このように社会を守るという側面も予防接種にはあります。

当院では、帯状疱疹ワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチン、MRワクチン(麻しん風しん混合)、インフルエンザワクチンなどを受けることができます。その他のワクチンについても対応できることがあるので、まずは当院までお電話にてご連絡ください。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる病気です。感染し、発症すると体の左右どちらかの神経節に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。

この病気を予防するには、帯状疱疹ワクチンが有効です。なお、このワクチンには「水痘生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類あります。いずれにしても、接種の対象者は50歳以上の方です。ちなみに50歳を過ぎると帯状疱疹の発症リスクが高くなるので、ワクチン接種をご検討ください(任意接種なので全額自己負担です)。

肺炎球菌ワクチン

肺炎は、細菌やウイルスなどが原因となり、肺に炎症を起こしてしまう病気です。全身の免疫力が低下している際に起こりやすいといわれています。

とくに65歳以上の高齢者、基礎疾患を持っている方は代表的な死亡原因となっているので、事前に肺炎球菌ワクチンを接種しておくと良いでしょう。このワクチンを接種すれば、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防するほか、重症化のリスクを低減させる効果が期待できます。

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできる悪性腫瘍であり、若い世代の女性にもよく起こります。そのため、当院では適正な時期に子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)をお勧めしています。

このワクチンの定期接種の対象者となるのは小学校6年~高校1年相当の女性です。なお、現在日本において公費で受けられるHPVワクチンはサーバリックス(2価HPVワクチン)とガーダシル(4価HPVワクチン)の2種類です。接種の際は、どちらかを選択する必要があります(接種回数は、いずれも3回となります)。

MRワクチン(麻しん風しん混合)

このワクチン接種により、麻しん(はしか)や風しんを予防することができます。近年は麻しんや風しんが成人で流行しているのですが、成人が罹患すると重症になることが多いといわれています。

とくに、妊娠初期の妊婦が風しんに罹患すると、赤ちゃんが先天性風しん症候群という病気を持って生まれる危険性があるため、成人にも接種が推奨されています。現在、MRワクチンは、小児の定期予防接種は2回の接種となっています。このような接種方法になったのは2006年4月1日からです。

そのため同ワクチンを1回もしくは1回も受けたことがないという方もいます。その場合は、抗体検査を受け、免疫が十分でないと判明すれば、同ワクチンを接種されるようにしてください。なお妊娠中あるいは妊娠の可能性のある女性に接種することはできません。

インフルエンザワクチン

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因となって発症する呼吸器感染症です。1~2日間ほどの潜伏期間を経て、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状のほか、喉の痛み、鼻水、せきなど風邪のような症状も現れます。

とくに小児、基礎疾患のある方、高齢者の方などは重症化しやすいので、事前にインフルエンザワクチンを接種して予防するようにしてください。このワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかりますが、その効果は約5ヵ月間持続します。日本の場合は例年12月~翌3月頃にインフルエンザが流行しますので、毎年12月中旬頃までに接種すると良いでしょう。

副反応について

ワクチン接種により、副反応が出ることがあります。具体的には、接種部位の痛みや腫れ、赤み、疲労感、掻痒、発疹、倦怠感、発熱などがあります。通常は1~3日程度で治まりますが、長期間続いているときは当院までご相談ください。なお、アナフィラキシーショックを引き起こしたときは、一刻も早く当院をご受診ください。